ルイ・ヴィトン ダミエ
ダミエもモノグラムに劣らず、ルイ・ヴィトンの人気バッグです。落ち着いた優美さと幾何学的なモチーフに、ラインの特徴ともいえる丸いフォルムは、女性から高い評価を得ています。
ダミエは、1888年に発表されましたが、開発したのは創業者のルイ・ヴィトンではなく2代目のジョルジュ・ヴィトン。従来のグリ・トリアノン・キャンバス、レイエ・キャンバスのコピー商品が多く出回るようになったため、ダミエが開発されました。
ダミエの文様もモノグラム同様、日本の文化に影響を受けていることをご存じでしょうか?
ダミエの文様は、市松模様(江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が白と紺の正方形を交互に配した袴で登場、その後人気を博し、着物の柄として流行)をヒントに考案されています。
革部分にはエボニーレザー(クローム鞣し後にエボニーに染色された革のこと。エボニーとはインド原産の漆黒色の木のこと、深みのあるブラウンが特徴)が使用されていて、ライニング(内側素材)には、真っ赤なアルカンタラ素材(髪の毛の100分の1ほどの繊維を、天然のスエードと同じ構造状態に絡めて作った、人工スエードです。高級感があるソフトな手触りが特徴)が使用されています。
リュックタイプのモデルや大きめのショルダーバッグのライニングは、コットン・キャンバス素材が多く用いられていて、使用するシーンに応じて使いやすいよう配慮されています。
ダミエの発表は、先述どおり1888年ですが、わずか8年後に姿を消すことになります。これもルイ ヴィトンが散々悩まされている模倣品が原因です。
このときのコピー商品対策として誕生したのが、今やビトンの定番となっているモノグラムです。
ダミエはこの後100年間姿を消すこととなります。
しかし、モノグラム誕生100周年を記念して限定版として復刻し、瞬く間に人気となり、1998年にはマーク・ジェイコブスにより定番ラインになりました。